シロクローバの開花・結実習性 : 2.花芽の分化パターンおよび開花強度について

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概要

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シロクローバの茎頂を組織解剖学的に観察した結果,腋芽の生長開始節と生長点との間には3節以上の間隔があること,花柄の旺盛な伸長が花芽を生長点からひき離すこと,また花芽と栄養芽が近接して分化しうることが認められた。これらがシロクローバの無限伸育的生長を可能にしていた。また,匐枝上の節において花芽および栄養芽が形成される順序(分化パターン)と比率(開花強度)には個体に固有な規則性があり,これらが遺伝的特性であることが認められた。さらに,環境要因の影響として,低温短日の期間が長くなると早い節位で花芽分化が開始され,3次および4次分枝の生育が促進され,頭花数が増加することが認められた。分化パターンおよび開花強度には環境要因による影響が認められなかった。
帯広畜産大学の論文
1979-11-20

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