シロクローバ匐枝の凍結害
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概要
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シロクローバ匐枝における凍結害の発生経過を検討した。冬季積雪下から匐枝をとり,凍結処理を施して被害の発生経過を匐枝からの浸出液の電気伝導度,再生量,生存率によってみた。凍結害は-3℃から発生し始め,-6℃で顕著になり,-12℃でほとんどの匐枝が枯死した。内部形態的損傷は,先ず髄柔組織に認められ,温度の低下とともに皮層組織,形成層,維管束,表皮の順に進行した。茎頂,腋芽の耐凍性は比較的大きかった。匐枝の枯死は,節間断面に配列するほとんどの維管束が崩壊したためと考えられた。圃場からとった無処理の匐枝にも形態的損傷が認められた。また品種間,品種内個体間に大きな耐凍性の変異が存在した。これらの結果から北海道東部においては,シロクローバの凍結害は個体を枯死させるまでには至らないが,毎年かなり発生している可能性を認めた。
- 日本草地学会の論文
- 1982-04-28
著者
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嶋田 徹
帯広畜産大学畜産学部畜産環境科学科
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嶋田 徹
ホクレン
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嶋田 徹
帯広畜産大学畜産学部
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新発田 修治
北海道グリーンバイオ研究所
-
新発田 修治
帯広畜産大学
-
嶋田 徹
帯広畜産大学 飼料作物科学講座
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