Verticillium dahliaeの毒素成分とウワバインがトマト品種の培養細胞に及ぼす影響
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概要
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トマト半身萎ちょう病の病原菌(Verticillium dahliaeKleb.)の培養ろ液からエタノール,アセトンで抽出した毒素成分とGourら(1985)によって品種特異的毒性が報告されているウワバイン(ATPase阻害剤)を用いて,抵抗性植物体の早期検定や細胞選抜に必要となる選抜因子の探索を行った。これらの毒素成分を含んだ培地上で,トマト6品種(抵抗性3品種,感受性3品種)のカルス誘導能と培養細胞の生育量を調査した結果,エタノール抽出毒素処理区で感受性品種にのみ著しいカルス誘導能と生育の抑制が認められた。一方,アセトン抽出毒素に品種特異的な毒性は認められなかった。またウワバインは低濃度(25μM)で品種特異的な毒性を示したが,高濃度(50-200μM)では,感受性品種のカルス誘導能および生育量は影響を受けなかった。これらの結果から,本病の抵抗性植物体の早期検定や細胞選抜には,エタノール抽出毒素を選抜因子として用いるのが効果的であると考えられた。
- 帯広畜産大学の論文
- 1996-10-21
著者
-
小池 正徳
帯広畜産大学地域環境学研究部門
-
小池 正徳
帯広畜産大学畜産学部畜産環境科学科
-
嶋田 徹
帯広畜産大学畜産学部畜産環境科学科
-
村上 隆紀
帯広畜産大学畜産学部畜産環境科学科
-
嶋田 徹
ホクレン
-
嶋田 徹
帯広畜産大学畜産学部
-
小池 正徳
帯広畜産大学 飼料作物科学講座
-
嶋田 徹
帯広畜産大学 飼料作物科学講座
-
村上 隆紀
帯広畜産大学 飼料作物科学講座
-
小池 正徳
帯広畜産大学
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