アルファルファとVerticillium albo-atrumの相互作用 : V.菌培養濾液の細胞毒性成分に対するカルスのファイトアレキシン蓄積

概要

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抵抗性程度の異なる2つの培養細胞系を用いて,アルファルファのプロトプラストに細胞死を誘導するVerticillium albo-atrumの培養濾液画分のファイトアレキシン(メディカルピン)誘導活性を調査した。透析により4つの画分(A:分子量3,500以下,B:3,500以上12-14,000以下,C:12-14,000以上50,000以下,D :50,000以上)に分画した菌培養濾液と透析を行わなかった粗培養濾液をそれぞれのカルスに処理し,48時間後にメディカルピンを定量した。どちらの細胞系も全画分を処理した時が最もメディカルピンが蓄積され,その蓄積量は抵抗性細胞の方が多かった。高分子画分(C,D)を処理した場合,全画分の70〜80%のメディカルピンの蓄積量が認められた。また,全画分と同様にこれらの画分を処理した場合,抵抗性細胞が感受性細胞に比べメディカルピン蓄積量が高かった。低分子画分(A,B)を処理した場合もメディカルピンは誘導されたが,高分子画分ほど顕著ではなかった。
帯広畜産大学の論文
1992-11-20