アルファルファの永続性に関与する根および冠部形質の主成分分析
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概要
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アルファルファの冠部および根の諸形質と永続性(4年目における残存株数)との関係を検討し,永続性の優れた品種がどのような形態学的特性を示すか明らかにしようとした。結果を要約すると以下のようであった。1)測定された冠部および根の11形質のすべてについて大きな品種間変異が認められたが,とくに側根数および地下茎数で著しかった。また,残存株数および収量についても大きな変異が認められた。2)これらの形質間には多くの有意な相関係数が認められたが,とくに残存株数と4年目収量の間の高い相関係数(0.655)は,品種の永続性程度が主要な収量決定要因となっていることを示した。また冠部および根の諸形質の間に得られた有意な相関係数の多くは,残存株数の少なくなった品種の個体が競争がなくなったために大きく生長した結果を反映していた。3)そこで主成分分析を行い,このような効果を除いた後の形質間の関係を検討した。その結果アルファルファには「地表型」および「地中型」と呼ぶことができるような株型に関する変異が存在することが認められた。このうち「地中型」の特性を持つ品種は優れた永続性を持つ傾向を示したが,これは凍害など冬の不良環境条件に対する「地中型」の適応的有利性のためであろうと推察された。
- 帯広畜産大学の論文
- 1977-01-17
著者
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嶋田 徹
帯広畜産大学畜産学部畜産環境科学科
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嶋田 徹
帯広畜産大学草地生産学研究室
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嶋田 徹
帯広畜産大学畜産学部
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村上 馨
帯広畜産大学草地生産学教室
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嶋田 徹
帯広畜産大学草地生産学教室
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嶋田 徹
帯広畜産大学 飼料作物科学講座
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