イネ葯培養育種におけるコルヒチン培地添加の利用法
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概要
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葯培養法を育種に適用する場合、半数体およびアルビノの発生が効率化を図る上で問題になっている。イネ葯培養系において、誘導培地あるいは再分化培地にコルヒチンを添加することによって効率が上がることは前回報告した(談話会会報第三十一号)。しかし、材料、試験によって効果の程度が異なり、対照区と同程度の効率しか示さない場合が多々ある。そこで、コルヒチンを添加した場合、誘導、もしくは再分化が遅延するのではないかと考え、1992年度にF_1を用いてカルス誘導、再分化について経時的な観察を行った。その結果、コルヒチン培地添加法を事業的規模で用いる場合に留意すべき知見が得られたので報告する。
- 日本作物学会の論文
著者
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新発田 修治
北海道グリーンバイオ研究所
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新発田 修治
ホクレン農業総合研究所
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須藤 亮
北海道グリーンバイオ研究所
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Shrestha Bushan
北海道グリーンバイオ研究所
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相川 宗厳
(現)北海道立北見農業試験場
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相川 宗厳
中央農試
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