アカクローバ種子の石灰コートおよび減圧吸着接種に用いた接種源系統による根粒の占有割合
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概要
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根粒菌Rhizobium trifoliiのカスガマイシン抵抗性突然変異系統を石灰コート接種と減圧吸着接種の接種源として使用し, 土着菌が多く生息している圃場においてアカクローバに形成された接種菌由来の根粒着生割合を播種後2年間追跡調査した。2年間を通じて, 地上部重および根粒数に根粒菌接種法および無接種区間に差は認められなかった。しかし, 抗生物質によって根粒を識別した結果, 接種菌由来の根粒割合は接種法および無接種区間で有意に異なっていた。石灰コート接種による接種菌由来の根粒割合は, 播種後2か月目で70%と高かったが, 1年後には40%に大きく減少し, 2年目にもわずかに減少した。一方, 減圧吸着接種による接種菌由来の根粒は, 調査期間を通じて石灰コート接種の約半分の割合であった。接種菌由来の根粒数は, 2年間を通じて両接種法ともにほぼ一定であったが, 土着菌由来の根粒数は年々増加した。
- 日本草地学会の論文
- 1998-04-30
著者
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