漁具監視における漂流船位の推定(日本航海学会第41回講演会)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
An officer on duty on a fishing vessel watches the fishing gear drifting after setting the salmon gill-net or tuna longline. At any time, if he can estimate his ship's position by any method concerning the gear without recourse to an object (flag, light, reflector, radio buoy), he can employ the method to watch the gear effectively. The authors had experimented with the drifting of the Hokuseimaru (273 G/T), and reported that the direction and distance of drifting were estimated by the ship's head and wind velocity. And for the next study, we experimented on the accuracies of estimated ship's positions based on the method, in the North Pacific Ocean. The experiment 1. As the drifting velocity and directions had been calculated by previously reported equations, some drifting positions were estimated. 2. Ship's positions can be determined by the bearings and distances of the corner reflector connected to the gill-net (length 3n.m., depth 7m). 3. Determined and estimated ship's positions are shown in Fig.2 every 30 minutes. The accuracies of estimated positions. 1. We say that the distance error is the length between the determined position and the estimated position, as shown in Fig.3, related to the drifting time every day. Furthermore standard deviations of distance errors are shown in Fig.4. 2. Differences of estimated drifting directions from determined directions are shown in Fig.5 in relation with the drifting time. And standard deviations of direction errors are shown in Fig.6. 3. Under the general condition that the drifting time is 6 to 8 hours, the distance error is 1n.m. (s.d.) and the direction error is 7°(s.d.). According to this method, we could obtain satisfactory results from various points of view for the sake of keeping watch over the fishing gear. We recommend an officer on duty to study the drifting characteristics of his own ship and apply himself to keeping watch over a fishing gear.
- 社団法人日本航海学会の論文
- 1969-12-30
著者
-
石井 清彦
北海道大学
-
安間 元
北海道大学
-
斎藤 昭二
北海道大学水産学部
-
平岩 節
北海道大学水産学部
-
米田 国三郎
北海道大学水産学部
-
安間 元
北海道大学水産学部
-
米田 国三郎
北海道大学大大学院水産科学研究科資源計測学講座
関連論文
- 木ッキョクダラはベーリング海における気候変化の指標種となリうるか?
- コーナーリフレクターの監視を妨げる海面反射の範囲測定について
- 夏季北太平洋180度線移行領域周辺の海洋構造とその変動
- 北西太平洋におけるサンマの南北分布
- 北東太平洋西経155度線上におけるイカ類3種の南北分布
- 北星丸STDシステムによる水温および塩分の鉛直分布の測定
- 漁具監視における漂流船位の推定(日本航海学会第41回講演会)
- 減揺水槽装備船の風圧による漂流(日本航海学会第40回講演会)
- 風圧による船舶の横偏流について-III(日本航海学会第32回講演会)
- ブロック式建造漁船の自差の変動について-I(日本航海学会第32回講演会)
- 風圧による船舶の横偏流について-II(日本航海学会第31回講演会)
- オーストラリヤ北西岸のトロール漁場について
- 風圧による新・旧おしよろ丸の横漂流について(日本航海学会第29回講演会)
- 1957年アリユウシヤン海域に於ける各種網目流網並に三枚網によるサケマス流網試験
- 緯度の変化に基く自差変動の実測結果に就いて(日本航海学会第14回講演会)
- 航海算法における若干の問題点について
- ベーリング海峡の1972年夏期における海況
- おしよろ丸の漂流について
- 漂流特性による漁具監視法(日本航海学会第44回講演会)
- 風圧による船舶の横偏流について-I(日本航海学会第31回講演会)
- デュアルビーム法による魚体長の推定について
- 北海道倶多楽湖のヒメマスOncorhynchus nerka(Walbaum)の体長と鱗相について
- 北海道倶多楽湖におけるヒメマスOncorhynchus nerka (Walbaum)について
- 東部ベーリング海における海況とベニサケ(O. nerka)分布との関係:特に,1973年ブリストル湾系ベニサケの回帰異変に関する一考察
- 針路・速力に及ぼす風波の影響(日本航海学会第43回講演会)
- 風圧による船舶の横偏流について-IV : 斜め風によるLee way(日本航海学会第37回講演会)
- サケ・マスの遠隔自動計測システムの開発に関する研究
- 茂辺地川に溯上するサケの計数装置の試作・試用に関する研究
- 船速に及ぼす風浪の影響について-VI(日本航海学会第32回講演会)
- 夜間可視衛星画像によるスルメイカ漁船分布の動的特性と非定常予測
- 西南太平洋の大型ビンナガとその鉛直分布との関係
- おしよろ丸の風圧力に関する風洞実験
- 漁船の漂流予測に関する研究-I 抗力係数比について
- 南太平洋の大型ビンナガの遊泳層について-II : 改良たて繩によるビンナガの釣獲層
- 南太平洋の大型ビンナガの游泳層について-I : 試作たて繩によるビンナガの釣獲について
- 表層刺網漁獲により示されるサケ・マスの水平的な移動について-I : カムチヤッカ西岸における移動方向
- 延繩によるマグロの釣獲時刻について
- 漁場における漂流船位の推定例について
- 北大水産学部0.5m風洞について II.測定部の改良
- 函館におけるオメガ測定値の統計的考察-VII : 位相差の再現性
- 一定点におけるオメガ測位の精度について
- 函館におけるオメガ測定値の統計的考察-VI : A-E pair,C-E pair,D-E pair,およびE-H pairの周年傾向
- 函館におけるオメガ測定値の統計的考察-V : オメガによる測定位置の評価について
- 函館におけるオメガ測定値の統計的考察-IV : A-H pair,C-H pairおよびD-H pairの周年傾向
- 函館におけるオメガ測定値の統計的考察-III : A-C pair,C-D pairの周年傾向
- 函館におけるオメガ測定値の統計的考察-II : A-D pairの再現性
- 函館におけるオメガ測定値の統計的考察-I
- 船速に及ぼす風浪の影響について(第一報)(日本航海学会第25回講演会)
- 西南太平洋における大型ビンナガの海洋環境について
- 船舶風圧力データの力学モデルによる解析-II
- 船舶風圧力データの力学モデルによる解析
- 斜航流体力の物理的成分分離による数学モデル : 主船体および上部構造
- ある漁船模型の風圧力とその解析モデルについて
- 低速時における主船体操縦性流体力の新しい数学モデルについて : 斜航時の場合
- 模型船による離着桟時の船体横方向流体力に関する実験的研究
- 漁船の船舶操縦性流体力に関する実験的研究-4-漂流流体力の数学モデル
- 一定点におけるオメガ測位精度の微視的変動
- 北洋海域における漁船の位置測定
- オメガシステムによる測得位置について
- Differential方式によるオメガの伝搬補正について
- 漁具監視における漂流船位の予測例について
- サケ,マスの鉛直的な日周移動の研究-I : 表層刺網による罹網傾向について (1)
- CH^2に依る傍子午線高度緯度法に就いて
- 沿岸漁業の操業形態と事故災害
- 航海算法の修正について-II : Great Circle Sailingの部分修正
- 航海算法の修正について
- Latitude Parts表について
- 95%確率円方式による船位誤差界について-II
- オメガ測定値の分布型について-II(日本航海学会30周年記念号)
- オメガ測定値の分布型について
- 漁具監視における漂流船位の予測法について
- 交差方位法,三点両角法による測定船位の精度分布-II
- 天測,ロラン測位の選択について
- 船速に及ぼす風浪の影響について-VIII(日本航海学会第43回講演会)
- 船位誤差解釈上の問題点
- 交叉方位法, 三点両角法による測定船位の精度分布(日本航海学会第40回講演会)
- ランニング・フィックス(日本航海学会第37回講演会)
- 自動操舵と測程儀示度に関する統計的一考察
- 95%確率円方式による船位誤差界について(日本航海学会第35回講演会)
- 船速に及ぼす風浪の影響について-VII(日本航海学会第34回講演会)
- 測定船位に関する95%確率円について(日本航海学会第34回講演会)
- 船速に及ぼす風浪の影響について-V(日本航海学会第31回講演会)
- 水中テレビ技術を利用したサケ・マス流刺網漁法の脱落率の計測
- デュアルビ-ム魚群探知機による魚体長推定〔英文〕
- 改良2型たて縄による太平洋熱帯海域におけるメバチの釣獲層〔英文〕
- タラ科3種の染色体〔英文〕
- シマガツオの核分裂〔英文〕
- マグロ類の遊泳速度と尾部の振動数との関係
- 太陽観測による正午位置決定に就て
- 連測値の整理に就て(II) : 正中時附近に於ける連測値の整理に就て
- 連測値の整理に就て(I)