基礎看護領域実習科目における技術体験リストの活用状況
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概要
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A短期大学における基礎看護学領域実習科目での看護技術体験リストの活用状況を明らかにすることを目的に、平成17年度に2年次の基礎看護学領域実習科目を履修した学生83名を対象に自作の「看護技術体験リスト活用状況に関するアンケート調査を行った。有効回答数は62件(回収率75%)だった。体験リストへの記入時期では、「実習ごとの記入」と回答したものが最も多く41.9%、次に「思い出したとき」が30.6%だった。活用状況について、"非常にあてはまる"・"あてはまる"と回答したものが多かった項目は順に、「修得レベルの確認」が70.9%、「未経験技術の確認」64.6%、「経験回数の確認」64.6%であったが、「受け持ち患者選択時の参考」について、"あまりあてはまらない"・"まったくあてはまらない"と回答したものが88.7%と多く、患者選択時にはほとんど活用できていなかった。体験リスト記入に対する意見について、「役に立った」という項目について"非常にそう思う"・"そう思う"と回答したものは63.9%、「自信につながった」56.4%、「積極的に取り組んだ」56.5%、「励みになった」45.1%のものが、"非常にそう思う"・"そう思う"と回答していたことから、約半数程度は積極的に活用し自信や励みとなっていたが、半数は、積極的な活用にはいたらず、自信や励みになるとはとらえていないことが示された。今後の課題として、体験した内容をより深めていくための振り返りの機会をつくることや、体験リストを用いる目的をより明確にしていくことが課題としてあげられた。
- 川崎市立看護短期大学の論文
- 2007-03-31
著者
-
谷山 牧
川崎市立看護短期大学
-
高橋 亮
川崎市立看護短期大学
-
今泉 郷子
川崎市立看護短期大学
-
末永 由理
東京医療保健福祉大学
-
有田 清子
川崎市立看護短期大学
-
一柳 陽子
川崎市立看護短期大学
-
蔵谷 範子
川崎市立看護短期大学
-
末永 由理
東京医療保健大学
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