自然換羽鶏における換羽, 産卵, 肝臓中の酵素活性および血清無機成分に及ぼすクエン酸の影響

概要

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本研究は, 自然換羽鶏における産卵, 換羽, 骨および臓器重量, 肝臓中のGOT, GPTおよびGDH活性, 血清無機質におよぼすクエン酸(経口投与)の影響を検討するために行なった.結果は次の通りである.1.自然換羽によってひきおこされた休産開始は, B区(0.05%)およびC区(対照区)が, A区(0.15%)より, 10日程早かった.C区の休産期間は, A区とB区より短かった.2.5ケ月間にわたるヘンハウス産卵率の平均は, A区44.8%, B区36.2%, C区39.6%で, A区が最も高かった.3.体重に対する骨重量の割合は, C区の産卵鶏が最も高く, A区が最も低かった.また, B区とC区の産卵鶏は休産鶏より高い割合が認められた.一方, 体重に対する肝臓重量の割合は, A区の産卵鶏が最も高く, C区は最も低かった.また, 各区における産卵鶏の割合が休産鶏より高かった.4.休産鶏における肝臓中のGOT, GPTおよびGDH活性は, B区のGPT活性を除いて産卵鶏より高かった.5.休産鶏の血清無機質量を産卵鶏と比較した場合, Ca量は約1/2に減少し, Cl量はわずかに増加した.C区の休産鶏血清におけるMg, P, K量は産卵鶏より大きかったが, 逆に, A区, B区において小さかった.
鹿児島大学の論文
1977-03-19