マルチエージェントの組織化による発話生成モデル
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
自然な音声対話システムの構築には, 柔軟な能力をもつ話し言葉の発話生成モデルが必要である. 話し言葉においては, 発話の自発性に伴う即時的な影響が大きい. 特に即時的な語順の決定や省略には, 発話の自発性が大きく関与する. 自発的な発話における語順は, 語いに備わるデフォルトの語順と文脈に基づく語順を要因とし, 即時的に発話が生成される際のメカニズムが両者の兼ね合せを決定する. 更に, 格助詞や終助詞などの省略も即時的な発話の生成のレベルにおいて語順を決定する過程で同時に行われる. 我々は即時的に発話が生成される際のメカニズムが諸要素の相互作用による創発的なものであるととらえる. このような観点から, マルチエージェントによる動的行動選択を用いた発話生成モデルを考案, 実装した. 本論文ではこの発話生成モデルを構築するにあたって考察した発話の自発性や即時性について述べ, 実装したモデルとその動作について説明する. 更にモデルの能力について考察し, 本モデルが自発的な発話を生成するための語順の決定と省略を柔軟に行う能力があることを示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-10-25
著者
-
中津 良平
ATR知能映像通信研究所
-
小川 均
立命館大学理工学部
-
岡田 美智男
Atr知能映像通信研究所
-
岡田 美智男
Atr知能ロボティクス研究所
-
羽尻 公一郎
立命館大学理工学部情報学科
-
羽尻 公一郎
ATR知能映像通信研究所
-
小川 均
立命館大学情報工学研究科
-
小川 均
立命館大学 理工学部 情報学科
-
羽尻 公一郎
Atr知能映像研究所 : 立命館大学大学院理工学研究科
-
中津 良平
Atr知能映像通信研
-
小川 均
立命館大学 情報理工学部
関連論文
- 非同期多視点画像による人物追跡システムの構築
- 多数カメラを用いた両手手振りの検出 (画像の認識・理解)
- 言語情報を考慮したアクセント型推定手法
- 日本語一般名詞のアクセント型推定に関する研究
- おもろい音声サービスって何やろ!? : 音声サービスに求められる課題について
- ネットワーク型ウェアラブル音楽創奏システムと日常生活空間演出構想の提案
- 人や場を演出する音楽創奏システムの提案
- 人の嗜好を扱う意思決定システムに関する研究(「自動推論:帰納,演繹,モデル検査/生成,学習,発見,仮説推論、論理プログラム,プランニングetc.」及び一般)
- 日本語漸次的発話産出における格助詞補完と文法的不整合の解消
- 自律エージェントと実世界との協応について
- マンマシンインタラクションにおける協応構造
- 対話者間での協応構造の構築について
- 自然な発話に対する解釈系、生成系の構築について
- 人や場を演出する音楽創奏システムの提案
- μ-actorの実現と知識表現の構造
- 変数を共有する問題の擬似並列処理
- 有向AND/ORグラフを用いた形式的推論とその完全性
- 素片の相対的なF_0を利用した波形選択手法
- 2000-SLP-31-9 喉頭機構のなまけ現象を含む基本周波数の時間変化パターン分析
- 大阪方言合成のための基本周波数生成手法
- 個人性を考慮した顔動画像と音声合成(マルチモーダルIF (3),「マルチモーダルと音声HI」およびヒューマンインタフェース/音声言語情報処理一般)
- 個人性を考慮した顔動画像と音声合成
- 大阪方言発話における特徴的な基本周波数変化の分析
- 大阪方言発話の基本周波数分析
- アクセント法則を取り入れたアクセント型推定手法
- 非言語情報を利用した大阪方言発話の基本周波数生成手法
- 言語情報と非言語情報を利用した基本周波数制御の新手法
- 大阪方言に見られる特徴的な基本周波数変化の分析
- 喉頭の下降機構を考慮した基本周波数生成モデルの提案と評価
- 基本周波数生成モデルを利用したプロミネンズ有文の解析
- 喉頭の下降機構を考慮した基本周波数生成モデル
- 話者の発話特徴を反映したDMPパターンによる音声合成器
- 離散フレーズパターンを用いた朗読調発話の基本周波数生成手法
- 最適な音声認識器選択手法を用いた音声入力インタフェース
- マルチエージェント環境において意図的に言語行為を遂行する合理的エージェントの基本設計
- 緊急地震速報を用いた家電制御手法の実現(Inter Society(2),Inter Society-ユビキタスネットワーク社会における知的協調・連携基盤の創造)
- 座談会 人間の知能と機械の知能 : 1986年9月6日 於:北海道大学
- 分身コミュニケーションの提案と検討 : ノンバーバル情報の認識を利用した新たなコミュニケーション手段
- 実写映像に基づいた3次元樹木モデルの生成
- 人-ロボットの対話におけるロボット同士の対話観察の効果
- 人間と相互作用する自律型ロボットRobovieの評価
- 研究用プラットホームとしての日常活動型ロボット"Robovie"の開発
- 協調伝達モデル : 関係性に基づくヒューマンロボットインタフェース
- ロボットからの発話 : 自発的発話生成のための注意の表出機構の実現(21世紀のグループウェア)
- 身体表現を用いた人とロボットの共創対話次世代インタラクションのための情報技術
- ヒューマンロボットインタラクションにおける関係性の創出
- マルチエージェントの組織化による発話生成モデル
- 実時間応答を目的とした推論方法に関する研究
- 1V-8 生活パターン学習による行動予測エージェントシステム(マルチエージェント(1),学生セッション,人工知能と認知科学,情報処理学会創立50周年記念)
- 優先度つきトークンパッシングプロトコルを用いた分散型探索機構
- 建築物安全度査定システムSPERIL-IIとその推論制御
- 省略を含む日本語テキストの復元システム
- 英文テキスト補完生成システムの補完能力評価
- 省略表現を含む不完全テキストを知識を用いて復元する英文補完システム
- TMSの整合性管理機構を用いた環境変化に対するプランの修正手法
- 登場人物の意志に基づいた物語生成
- 登場人物の意志を考慮したプランによる物語生成
- 図の提示を考慮した操作説明文の生成
- プランニングの枠組による日本語文の妥当性の検証
- 積木世界での環境変化に対するプランの効率的修正
- 画像領域の物理的特徴に基づく誘目度評価モデル
- 画像領域の色およびテクスチャのコントラストを特徴量とした図領域の抽出 (画像の認識・理解)
- メディア視覚像の精細度感性評価
- HYPERMASK : 3次元顔モデルを用いた仮面の構築
- ネットワークシアタ : 仮想環境とコンピュータネットワークによるコンテンツ作成システム
- 17-5 精細度のことなる静止画像の生理・心理評価
- 熱画像を用いた人物全身像の実時間姿勢推定(画像技術における学習・適応・進化)
- 複雑な輪郭の自動抽出・追跡法
- インタラクティブ映画システムのコンセプトと構成例
- インターネット上における自然言語対話システムの分散処理について
- ニューラルネットワークによる感情音声認識に関する一考察(機械力学,計測,自動制御)
- 225 感情音声認識手法の比較に関する一考察(機械の知能化)
- A-15-3 ニューラルネットを用いた感情音声の認識
- 多数カメラを用いた手形状認識法とその仮想空間インタフェースへの応用 (ヒューマンインタフェースとインタラクション)
- 画素値分布の推定による時系列画像からの動物体領域抽出(動画像処理論文特集)
- 距離変換値を用いた多数カメラによる手姿勢推定
- 距離変換値を用いた多数カメラによる手姿勢推定
- 5)インタラクティブ映画構築に向けて : Inter Communication Theaterの基本概念と構成例(〔情報ディスプレイ研究会 ヒューマンインフォメーション研究会 マルチメディア情報処理研究会 ネットワーク映像メディア研究会 画像情報システム研究会〕合同)
- 音響伝送ひずみの認識性能への影響とその改善法 (音声処理・音場制御技術の研究)
- 音響伝送ひずみの単語認識率への影響とその改善法
- 人間の感性とロボット, エージェント
- 複数人参加型インタラクティブ映画システムの構成
- 5.インタラクティブポエム : 芸術と科学の「融合地点」( 感性情報処理の夜明け)
- Future Movie Systemの基本コンセプトとシステム構成
- インタラクテイブ映画構築に向けて : Inter Communication Theaterの基本概念と構成例
- マルチメディア技術のエンターテイメントへの応用に関する考察
- インタラクティブ映画構築に向けて : Inter Communication Theaterの基本概念と構成例
- インタラクティブメディアのコンテンツ製作(21世紀のコンテンツ産業の発展に向けて)
- インタラクティブメディアのコンテンツ制作
- 映像情報メディアを駆使した新しいコミュニケーションメディアの創出 ( 文化としての映像情報メディア)
- 1-2 新しい通信メディアの創出
- S5-3 エージェントによるマルチモーダルインタフェース
- リアリティを超えるVR
- 4.新しいコミュニケーションの実現をめざして(文化と情報技術の接点)
- 感性を伝えるコミュニケーションの実現をめざして
- マルチメディアネットワークとエージェント
- 認知科学とアート
- 仮想マラソンの評価 : 主観評価による仮想空間内での体感評価(体験シミュレータ)
- 凹凸を再現可能な歩行感覚提示装置GSS(ロコモーションインタフェース)
- ネットワーク型ウェアラブル音楽創奏システムと日常生活空間演出構想の提案(ウエアラブルVR)