2000-SLP-31-9 喉頭機構のなまけ現象を含む基本周波数の時間変化パターン分析
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概要
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基本周波数制御モデルは文中に含まれる単語のアクセント型と話調に関する成分に基づいて発話の基本周波数パターンを生成する.しかし人間の発話の基本周波数パターンを分析した結果, 単語のアクセント型を基準にした各モーラの音の高低と実際の基本周波数の高低が必ずしも一致しない場合が観測された.このような場合の例として, おそ下がりと呼ばれる特殊な音声現象が報告されている.しかしこれ以外でも, ある音韻列をある継続時間長で発話した時にアクセント型通りに基本周波数の概形が観測されない場合が存在した.この現象を喉頭機構のなまけ現象と呼ぶことにする.本研究では喉頭機構のなまけ現象が発生した部分の音韻列を基準にして分類し, それぞれの音韻継続時間長を計測した.さらにこの現象が発生する場合と発生しない場合の音韻列の違いを音節構造の概念を用いて解釈した.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2000-06-02
著者
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天白 成一
アルカディア
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天白 成一
(株)アルカディア
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小川 均
立命館大学理工学部
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森山 高明
株式会社アルカディア
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森山 高明
立命館大学理工学部情報学科
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森山 高明
立命館大学大学院 理工学研究科
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小川 均
立命館大学情報工学研究科
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小川 均
立命館大学 理工学部 情報学科
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小川 均
立命館大学 情報理工学部
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