言語情報と非言語情報を利用した基本周波数制御の新手法
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概要
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自然な発話の基本周波数を生成するためには, 辞書化された単語のアクセント情報(言語情報)だけでなく, 方言, 感情, 発話の個人性などを表す情報(非言語情報)が必要になると考えられる. 例えば, 方言には習慣化された基本周波数の変化パターンが存在する. 大阪方言発話の基本周波数に見られるリズム的な要素はこの一例である. 我々はこれまで, 大阪方言発話の基本周波数を生成する際に非言語情報を表すパラメータとして正弦波を使用してきた. この正弦波を一意に決定するためには, 周期, 振幅, 原点のパラメータが必要となる. このうち周期は最も重要な要素である. 今までは, 正弦波の周期として文節長程度の長さを与えていたが, この方法では大阪方言に見られるモーラ長レベルでの基本周波数の変化を生成することは困難である. 本研究では, 大阪方言の特徴が文節長やモーラ長から得られた非言語情報を利用して実現できる可能性を示す.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1997-07-18
著者
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天白 成一
アルカディア
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天白 成一
(株)アルカディア
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小川 均
立命館大学理工学部
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橋本 雅行
(株)アルカディア
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森山 高明
株式会社アルカディア
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森山 高明
立命館大学理工学部情報学科
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森山 高明
立命館大学大学院 理工学研究科
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小川 均
立命館大学情報工学研究科
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小川 均
立命館大学 理工学部 情報学科
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小川 均
立命館大学 情報理工学部
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