チオシアン酸塩及び界面活性剤を用いるコバルト(II)の吸光光度定量
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概要
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コバルト(II)イオンとチオシアン酸塩とを含む溶液にトリトンX-100溶液を加えると安定な青色を呈し,この溶液は628nmに吸収極大を示す.この現象を利用したコバルト(II)の吸光光度定量法について検討した.その結果,pH4.7,トリトンX-100濃度2.5(v/v)%,及びチオシアン酸塩濃度1.25mol dm^<-3>の条件下で(1×10^<-5>〜5×10^<-4>)mol dm^<-3>のコバルト(II)を定量できることが分かった.カドミウム(II),鉄(III),銅(II),亜鉛(II),及びニッケル(II)が妨害するが,このうち,カドミウムの妨害はトリトンX-100濃度を高めることにより避けることができる.又,鉄及び銅の妨害は,それぞれフッ化物イオン及び塩酸ヒドロキシルアミンの添加により除去される.本法は迅速,簡便,かつ選択性の高い定量法である.トリトンX-100の添加による発色機構についても検討した.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1978-04-05
著者
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林 謙次郎^
山ロ大学理学部化学教室
-
林 謙次郎
山口大学文理学部
-
佐々木 義明
山口大学文理学部
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鈴木 光泰
山ロ大学教養部化学教室
-
伊藤 和晴
山ロ大学理学部化学科
-
田頭 昭二
山口大学理学部
-
佐々木 義明
山口大 理
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田頭 昭二
山口大学文理学部
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伊藤 和晴
山口大学文理学部
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鈴木 光泰
山口大学教養学部
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