高周波プラズマトーチ分光分析法による鉄鋼中のモリブデンの定量
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概要
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高周波プラズマトーチ励起法によりモリブデンの定量を行なうための種々の実験条件を検討し,本励起法を鉄鋼中のモリブデンの定量に適用した.最適条件としてマグネトロン陽極電流値:140 mA,キャリアーガス:アルゴン 5.4<I>l</I>/min,分析線:Mo I 3864.11Åなどを決定した.分析線強度に対し鉄をはじめニッケル,クロムなどの共存元素による影響はなく検量線は非常によい直線性を示した.本法によれば鉄鋼中のモリブデンの定量を行なうに際し主成分の鉄を分離除去することなく迅速にかつ精度よく定量することが可能である.本法による変動はモリブデン濃度0.019%について約3.3%であった.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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