高周波プラズマトーチ分光分析法によるタングステン,モリブデンの同時定量
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概要
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高周波プラズマトーチ発光法によりタングステン,モリブデンの同時定量を行なうため,種々の実験条件を検討した.最適実験条件としてマグネトロン陽極電流値:140mA,タンジェンシャルガス:アルゴン6<I>l</I>/min,キャリヤーガス:アルゴン2.5<I>l</I>/min,分析線:MoI 3864.11Å,WI 4008.75Åなどを決定した.分析線強度に対し鉄をはじめニッケル,マンガン,チタンなどの共存元素による影響はなかったが,ナトリウムが共存する場合には共存量の増加とともに分析線強度は低くなる傾向を示した.本発光法を実際試料として鉄-モリブデン,鉄-タングステン合金および高速度鋼,工具鋼に応用したところ,本法による分析値は化学分析値とよく一致し,本法によれば主成分の鉄を分離除去することなく,迅速にかつ精度よく定量することが可能である.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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