アンチモン-1-ピロリジンジチオカルバミン酸錯体を抽出試薬とする銅(II)の吸光光度定量
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概要
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1-ピロリジンジチオカルパミン酸イオン(pdtc)は銅(II)及びアンチモン(III)と反応し,それぞれ水に難溶の黄色及び淡黄色の錯体を生成する.これらの錯体はいずれもクロロホルムに可溶である.銅(II)イオンはアンチモン(III)-pdtc錯体と金属置換反応を起こし銅(II)-pdtc錯体となる.そこで,クロロホルムに溶かしたアンチモン(III)-pdtc錯体を抽出試薬とする銅(II)の吸光光度定量法を検討した.その結果,5.6×10^<-2>%(w/v)アンチモン(III)-pdtc錯体クロロホルム溶液を用いることにより0.05mol dm^<-3>硫酸酸性水溶液中から選択的に銅(II)を抽出でき,(0.79〜31.6)μgの銅(II)を精度よく吸光光度定量することができた.又,鉄鋼中の銅定量への応用を試みたところ良好な結果が得られた.
- 1979-05-05
著者
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