1-ピロリジンジチオカルバミン酸塩及び非イオン性界面活性剤を用いる銅(II)の吸光光度定量
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概要
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銅(II)イオンは1-ピロリジンジチオカルバミン酸イオンと反応し,水に難溶の黄色錯体を沈殿する.この錯体は有機溶媒に可溶であり,このことを利用した銅の溶媒抽出-吸光光度定量が行われている.一方,この難溶性錯体はトリトンX-100のような界面活性剤を含む水溶液で可溶化し,黄色の均一溶液を与える.この溶液は440nmに吸収極大を示す.そこで,この現象を利用した銅の吸光光度定量法について検討した.その結果最適条件下で(1.3〜95.3)μgの銅(II)を迅速・簡便に,かつ,精度よく定量できた.440nmにおけるモル吸光係数は1.5_7×10^4cm^<-1> mol^<-1> dm^3であった.又,トリトンX-100存在下におけるこの錯体の組成比を求めた結果銅:配位子=1:2であり,沈殿及び溶媒抽出法よりの結果と同一であった.
- 1978-07-05
著者
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