亜硝酸ナトリウムを用いるチオ尿素の間接吸光光度定量法

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概要

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酢酸酸性溶液中でチオ尿素を亜硝酸ナトリウムと反応させ,生じたチオシアンイオンを鉄(III)イオンで発色させるチオ尿素の間接吸光光度定量法について検討した.適切な定量操作は次のとおりである.適量のチオ尿素を含む試料溶液を試験管に採り,0.2mol dm^<-3>の亜硝酸ナトリウム溶液2cm^3及び水酢酸0.6cm^3を加え,水で全容を5cm^3とする.溶液を沸騰点近くで1分間加熱する.室温まで放冷後,この溶液をメスシリンダーに移し,2N硫酸酸性の0.2mol dm^<-3>鉄(III)イオン溶液10cm^3を加え,最後に水で全容を25cm^3にする、発色後50分以内に空試験液を対照にして,波長450nmでの吸光度を測定する.本法により(7〜390)μg量のチオ尿素が定量できる.Cd^<2+>,Cu^<2+>,Bi^<3+>,S_2O_3^<2->及びSO_3^<2->は負の誤差を,又,Co^<2+>及びC_2O_4^<2->は正の誤差を与える.
1977-08-05

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