慣用表現を利用した形態素情報収集法
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概要
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単語は文の意味や構文を構成する最も基本的な要素であり、言語現象の分析のための言語データの土台となるものである。日本語では文を文字で表記しようとする時、英語のように単語ごとに分かち書きされることはなく、漢字と仮名の混ざったべた書きがされる。そこで、単語を文字列から抽出する必要がある。文字列から単語列を抽出しながら形態素処理することを形態素解析と呼ぶ。形態素解析においては普通複数個の可能性が生じるが、この中から尤らしい候補を優先的に得る方式として、最長一致法や文節数最小法などを挙げることができる。本稿では、慣用表現を利用することにより、尤らしい候補を優先的に得る方法について述べ、言語データベースでの形態素情報収集に慣用表現を利用した結果を示すことより、その有効性を明かにする。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1990-03-14
著者
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