対話のインタラクション構造と話題の認識
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概要
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本稿では、対話中の各発話を分類し、これを利用して対話のインタラクション構造と話題を認識する手法について報告する。対話を構造化する方法として、(1)プランを用いる方法、(2)知識を用いて推論することにより質問一応答の発話対を認識する手法、(3)話題の展開をモデル化し、直接話題構造を作成する手法、が提案されている。しかし対(1)、(2)の手法では、あらかじめドメイン知識等をあらかじめ用意する必要がある。また、(3)の手法では、「話題が継続しない」という情報が得られないため話題の終了をうまく認識できない。対話中には、ターンのように物理的に観測できる単位とともに、質問-応答のようなインタラクションの単位が存在する。本手法では、このようなインシラクションの構造に着目して対話の構造化を試みる。この構造は、対話が関わっているドメインに対して中立であり、ドメイン知識をあらかじめ用意する必要がない。また話題の遷移とは別に、対話のインタラクション構造が作られ、これを使用して話題の導入、継続、終了が行なわれる。これにより話題の終了を認識することが可能である。この手法を用いることにより、各発話時点での発話が関わる話題とその遷移を認識することが可能になり、省略補完等が可能になる。この手法は、(1)対話のイジタラクション構造を用いること(2)話題に持続時間があることを特徴とする。この特徴によってドメイン知識を用いずに話題の遷移の認識を行なうことが可能になる。国際会議に関する問い合わせタスクの対話に適用した。その結果は、本手法の有効性を示している。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1994-09-20
著者
-
巌寺 俊哲
ATR音声翻訳通信研究所徳島大学工学部
-
石崎 雅人
ATR音声翻訳通信研究所
-
森元 逞
ATR音声翻訳通信研究所
-
巖寺 俊哲
NTT情報通信研究所
-
石崎 雅人
北陸先端科学技術大学院大学知識科学研究科
-
森元 逞
福岡大学工学部
-
巌寺 俊哲
NTT 情報通信研究所
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