食品類別・食品群別ビタミンE荷重平均成分表の試作

概要

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国民のE栄養状態を把握することは、国民栄養上の問題点を解明するのに重要ではあるが、現状では未だ明らかにされていない。しかし、社会構造が複雑化して食生活に影響を与える要因も多く、食生活を巡る情勢が著しく変動し、その変動巾も大きいため適切な食品類別E荷重平均成分表を作成することは困難である。そのため、このような背景のもとでは、暫定的なものしか作製できないが、それでもその意義は大きいと考え試作を試みた。過去の栄養調査においては、調査年度と調査要因によっては食品を97-84,19種の食品群として類別をしていることから84と19種の食品群に群別した表を作製した。この表を用いることにより国民のE摂取量の推定・E栄養状態の判定が可能となり、それによって栄養調査の摂取動向を考慮して、国民栄養上の問題の解明、将来の栄養行政の方向づけとなることが期待できると思う。また、ひいては個人の栄養評価の推定が可能となり、現在の歪んだ食生活の改善・栄養指導に役に立つと考えられることから、その活用が望まれる。
日本ビタミン学会の論文
1991-07-25