RT-PCRによるサツマイモ斑紋モザイクウイルス強毒系統 (SPFMV-S) の特異的検出
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概要
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サツマイモ斑紋モザイクウイルスの強毒系統 (SPFMV-S) を特異的に検出する RT-PCR 手法を検討した。SPFMV の2系統, 強毒(S)及び普通系統(O)の塩基配列をもとに, SPFMV-S 特異的プライマーを合成した。ウイルス RNA を鋳型にして, RT-PCR を行ったところ, SPFMV-S の RNA でのみ DNA 増幅が観察された。同様に感染アサガオの磨砕液上清を供試したところ, SPFMV-S 感染葉においてのみ DNA バンドが検出されたが, 感染サツマイモ葉の上清あるいは粗 RNA では検出されなかった。ウイルス RNA を含む反応液に粗 RNA の希釈液を添加したところ, 10^<-2> 液では阻害され, 10^<-3> 液では阻害されなかった。このことはサツマイモには RT-PCR を阻害する物質が含まれることを示唆する。
- 1995-04-25
著者
-
森 昌樹
農業生物資源研究所
-
花田 薫
九州農業試験場
-
長田 龍太郎
宮崎県総合農試
-
西口 正通
九州農業試験場
-
森下 敏和
九州農業試験場
-
森 昌樹
(独)農業生物資源研究所耐病性ユニット
-
宇杉 富雄
国際農林水産業研究センター沖縄支所
-
宇杉 富雄
国際農林水産業研究セ
-
森 昌樹
農業生物資源研
-
森 昌樹
九州農業試験場
-
鈴木 文彦
九州農業試験場
-
酒井 淳一
九州農業試験場
-
森 昌樹
(独)農業生物資源研究所・耐病性ユニット
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