我が国の双子葉植物に発生するジェミニウイルスのPCR増幅と一部塩基配列の解析
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概要
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アブチロンモザイクウイルス(AbMV), タバコ巻葉ウイルス(TbLCV), サツマイモ葉巻ウイルス(SPLCV)の感染植物から全核酸を抽出し, Rojas et al.の5組のプライマーおよび Briddon & Markham が報告した1組のプライマー(BMプライマー)を用いてPCR増幅した。AbMV感染葉からは6組すべてのプライマーにより特異的断片が増幅され, TbLCVおよびSPLCV感染葉からはBMプライマーでのみ特異的断片が得られた。BMプライマーによるPCR産物をクローニングし, 遺伝子間領域(IR)の一部塩基配列を決定した。3種ウイルスのIR中にはジェミニウイルスに特徴的なTAATATTACの9塩基の配列が認められた。また, IR中の反復配列(iteron)の配置からAbMVはサブグループIII, 西半球型, TbLCVおよびSPLCVはサブグループIII, 東半球型のジェミニウイルスであることが判明した。
- 1998-04-25
著者
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