スイカから分離されたトマト黄化えそウイルスのヌクレオキャプシドの特性
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概要
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トマト黄化えそウイルス(TSWV)スイカ分離株(W)のヌクレオキャプシドの血清学的及び物理化学的性質を, TSWVのダリア分離株(D), ピーマン分離株(P)及びトマト分離株(N)と比較した。Wのメクレオキャプシドは他の3分離株と同様に3つのRNA成分と1種類のタンパク質を含んでいた。N, P及びDのRNA 1, RNA 2, RNA 3の分子量は各々2.7×10^6, 2.1×10^6, 1.0×10^6で, タンパク質の分子量は30Kであったが, WのRNA3とタンパク質はこれらより大きく, その分子量は1.2×10^6と32 Kであった。WとNのヌクレオキャプシドに対する抗血清を用いて免疫拡散法によって4分離株の血清学的類縁関係を検討した。WとNのメクレオキャプシドはホモロガスな組み合わせの抗血清とは明瞭に反応したが, ヘテロガスな抗血清とは殆ど反応しないか, 弱い反応しか認められなかった。PとDは, Nと血清学的に近縁であったが, Wとは近縁でなかった。以上の結果から, Wは他の3分離株どは明かに異なる性質を持つことが判明した。
- 日本植物病理学会の論文
- 1993-10-25
著者
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