京都府のダイズおよびトマトから分離されたアルファルファモザイクウイルスの諸性質
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概要
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京都府のダイズおよびトマトから分離されたアルファルファモザイクウイルス(AMV)の2株(おのおのAM1, AM3)の諸性質を調べた。汁液接種によって5科16種の植物の反応を2株間で比較したところ, トマト, アズキ, ササゲなどで病徴が異なった。とくにトマトでは, AM1は供した5品種に対し局部病斑を生じ, まれに品種によっては頂部えそを生じたが, モザイクを生じることはなかったのに対し, AM3は全品種に全身感染し, 4品種にモザイクを, うち2品種にはときどき頂部えそを生じ, 1品種に枯死に至る頂部えそを生じた。AMV-C(本田ら, 1986)とAMV-T(王ら, 1985)およびそれぞれの抗血清を用いた検定では, これらの2株とAM1およびAM3は血清学的に区別できなかった。AM1およびAM3は4種のRNA成分を含んでいたが, 4%ポリアクリルアミドゲルでの泳動では, 対応するRNA3とRNA4の泳動度には明らかな差が認められた。AM1とAM3の間で粒子成分およびRNA成分を文換して検討した結果, トマトの病徴型の決定にはtop bとmiddle両成分が関与していると考えられた。
- 日本植物病理学会の論文
- 1991-10-25
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