センサデータの視覚化のためのインクリメンタルな空間集約手法(<特集>情報融合)

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広域ネットワークから取得した多種多様なセンサデータをユーザに効果的に提示するうえで,地理情報システムの分野における空間データ統合,空間補間,オーバレイ処理などの空間集約処理は非常に有用である.しかし,ネットワークを介した空間集約処理は計算コストが大きく,集約結果を提示するまでの応答時間が増大し,インタラクティブなセンサデータ閲覧を実現する際に問題となる可能性がある.本論文では,センサデータを視覚化するためのインクリメンタルな空間集約手法を提案する.センサデータ収集時の応答時間の増大に対して,我々はすでに空間分割に基づくデータ提供方式を提案しているが,本論文では,クライアント側の統合処理に着目する.本手法は,複数のセンサデータサーバから逐次的に提供されるセンサデータについて,領域ごとに空間集約処理を行い,その集約結果をインクリメンタルに提示する.そして,Java言語を用いて,インクリメンタルな空間集約アルゴリズムを実装し,センサデータ視覚化システムの機能として実現した.空間集約に基づく本手法は,複数のデータサーバからの異種のセンサデータをインクリメンタルに統合するための枠組みを提供するものである.
一般社団法人情報処理学会の論文
2004-06-15

センサデータの視覚化のためのインクリメンタルな空間集約手法(<特集>情報融合)

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