主記憶に不揮発メモリを用いたシステムの実行状態復元手法(コンパイラとシステムソフトウエア)

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概要

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本稿では,不揮発メモリを主記憶とするシステムにおいて,突然の電源切断が生じた場合にもその実行状態を復元可能とする手法を提案する.システムの実行状態を回復するためには,システムに接続される周辺デバイスの状態を, CPU,主記憶の状態とともに一貫性のとれた形で復元する必要がある.本手法は,デバイスドライバとデバイスの間で復元状態の一貫性を保証し,これを各デバイスに適用することによってシステム全体の一貫性を保証する.デバイスドライバにはこのためのコードを追加する.本稿ではまず, CPU,主記憶とデバイスの状態を一貫性を維持しつつ復元するための要求事項をメッセージパッシングシステムのモデルを用いて明らかにする.そして,実際のデバイスドライバヘの適用方法をコード例を用いて説明する.実験によって提案手法が適切に動作し,またシステムの性能にほとんど影響を与えず実装が可能であることが確認された.
一般社団法人情報処理学会の論文
2004-01-15

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