CRFのRadioimmunoassay開発の研究
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概要
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CRFのRIA系の確立を試み、以下の結果を得た。1)合成ヒツジCRFをglutaraldehyde下でBSAとconjugateし、Freund's complete adjuvantと共に家兎に免疫し、抗血清を作製したところ、希釈濃度1:12,000倍で^<125>CRFと約40%の結合能を示す抗血清が得られた。2)作製した抗血清を、各種ホルモンと反応させその特異性を検討したが、いずれも有意な交叉反応を示さなかった。3)合成ヒツジCRFをChloramine-T法によりヨード化し、SephadexG-50を用いたゲルクロマトグラフィーにより精製した。CRFのRIAは、緩衝液に0.1%BSA、20mMEDTA、200KIU/mlトラジロールを含む0.03Mphosphate buffer(pH7.2)を用い、B/F分離にはDextran-Charcoal法を用いた。本RIA系での最小検出感度ほ20〜100pg/tubeで、これを用いて0.5M酢酸boiling法により抽出したラットの視床下部中のimmunoreactiveCRF(ICRF)にりき検討したところ、CRF標準曲線と平行に近い曲線が得られた。4)本RIA系を用いて、卵巣摘出後ラット、雌ラットおよび雄ラットの視床下部中のI-CRFを測定したところ、卵巣摘出後ラットおよび雄ラットにおいて、雌ラットに比べ高い傾向がみられ、とくに雄ラットは雌ラットより有意の(p<0.05)高値を示した。
- 社団法人日本産科婦人科学会の論文
- 1986-05-01
著者
-
谷本 敏
Department Of Obstetrics And Gynecology School Of Medicine Keio University
-
宇井 和美
Department of Obstetrics and Gynecology, School of Medicine, Keio University
-
牧野 恒久
Department of Obstetrics and Gynecology, School of Medicine, Keio University
-
卓山 誉千
Department of Obstetrics and Gynecology, School of Medicine, Keio University
-
中村 淳
Department of Obstetrics and Gynecology, School of Medicine, Keio University
-
飯塚 理八
Department of Obstetrics and Gynecology, School of Medicine, Keio University
-
卓山 誉千
慶應義塾大学医学部産婦人科学教室
-
中村 淳
慶応義塾大学
-
飯塚 理八
慶慮大
-
宇井 和美
Department Of Obstetrics And Gynecology School Of Medicine Keio University
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