家庭用ガスオーブンの予備加熱の必要性について : 第1報 : スポンジケーキ,シュー皮の場合
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概要
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ガス高速オーブンを用い, 家庭用ガスオーブンの予備加熱の必要性を検討するため, 30分間予備加熱した場合と, 予備加熱しない場合について, 水の加熱, スポンジケーキ及びシュー皮の焙焼を行ない, 温度の上昇の仕方や焼き上がりの状態について比較検討した。その結果, 1. 水では蒸発量には差があって予備加熱ありの方が多いが水温上昇過程には差はない。2. ケーキでは, 同一焙焼時間で焼き上がりの重量や体積又官能検査でも総合的な差は認められず, シュー皮では予備加熱なしの場合には, 焙焼時間をやや長くすれば同様に予備加熱ありと総合的には差なく焼き上がる。3. ガス量からみても予備加熱しない方がガスの節約になる。4. 高速オーブンからファンをとり除いて普通のオーブンと想定した場合もほぼ同様の結果であった。これらのことから家庭用ガスオーブンの予備加熱は少くとも今回の対象物では必要でないことを確認した。
- 1980-07-30
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