ヒナ肝臓ならびに腎臓ornithine transaminase活性の変動(畜産学)
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概要
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ヒナ肝臓ならびに腎臓ornithine transaminase活性のホルモンや飼料中蛋白質含有量の変化, 絶食などによる変動について検討した。その結果, ヒナ肝臓ならびに腎臓ornithine transaminaseは, 高蛋白質飼料の給与やHydrocortisoneの投与によって活性が上昇したが, その上昇の様子は肝臓と腎臓で異なった。すなわち, 高蛋白質飼料の給与では肝臓が6倍, 腎臓が3倍の活性上昇であったのに対して, Hydrocortisoneの投与では肝臓3倍に対して腎臓で6倍の活性の上昇が認められた。また, Estradiolの投与で肝臓のornithine transaminase活性が上昇したが, 腎臓酵素の活性は上昇しなかった。この傾向はラットとは全く逆であった。また, ラットでは雌で腎臓のornithine transaminase活性が高く, Estradiol処理で上昇するが, ヒナでは肝臓, 腎臓ともに雄の活性が若干高い傾向が認められ, Testosterone投与で腎臓の活性が上昇した。ornithine transaminase活性は高いornithine transcarbamylase活性を有する遺伝変異体のヒナとこれを持たないヒナとの間でとくに差はなかった。本研究の一部は文部省科学研究費(課題番号012207)の援助によるものである。
- 神戸大学の論文
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