蔬菜水耕栽培の実用化に関する研究 XVIII : ホウレンソウの生育, 収量におよぼす培養液濃度, pH の影響(農学部門)

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概要

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ホウレンソウ品種, 次郎丸およびキング・オブ・デンマークを水耕栽培し, 培養液濃度(園試処方の200∿12.5%)とpH(7.5∿5.0)が生育, 収量におよぼす影響を調査した。次郎丸では液濃度200∿50%, キング・オブ・デンマークでは100∿50%で収量および培養液からの養分吸収が多かった。両品種とも, 植物体のN, P, K含有率は液濃度の高い場合に高かった。Ca, Fe含有率は液濃度にあまり影響されず, Mg含有率は液濃度の高い場合に茎葉で高く, 根で低かった。収量の特に低かったpH5を除き, 液pHが生育, 収量, N, P, K吸収量におよぼす影響は小さかった。液pHが低い場合, Ca, Mg, Fe吸収量が少なかった。植物体の無機養分含有率は液pHによりほとんど影響されなかった。生体内硝酸塩含有率は液濃度50%以上の場合に著しく高くなった。液pH6.5前後の場合に最も低く, その他のpHではやや高かった。
1979-12-20

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