トウガラシの種間雑種の台木としての利用について(農学部門)

概要

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カリフォルニアワンダー, 紫トウガラシおよびブラックプリンス(以上Capsicum annuum)にボリビアで採集されたNo. 3341 (C. chinense)を交雑した種間雑種, ならびにブラックプリンスの台木としての利用の可能性について検討した。つぎ穂には, ししとう(C. annuum)を用いた。台木の各品種とつぎ穂ししとうとの, つぎ木活着率はすべて100%であり, つぎ木後も順調に生育し, つぎ木不親和は認められなかった。No. 3341とカリフォルニアワンダーおよびブラックプリンスとの種間雑種ならびにブラックプリンスを台木とした場合には, 青枯病抵抗性および果実収量に問題があり, これらは台木用品種としては不適当と思われる。紫トウガラシとNo. 3341との種間雑種は, 生育が非常に旺盛であり, 青枯病に対し抵抗性をもっている。本品種を台木として用いた場合には, つぎ穂の生育, 果実収量その他に問題はなく, トウガラシ栽培の台木用品種として有望と思われる。
1980-11-29