トウガラシ属の種間雑種におけるカプサイシノイド生成
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概要
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C. annuum の品種とC. chinense ‘No. 3341’との種間雑種, 及び C. annuum の品種間交雑第一代の, 果実内カプサイシノイド含量について検討した. その結果次のようなことが明らかとなった.1. C. annuum の甘味品種とほとんど辛味のない‘No. 3341’とのF1の果実に, 著しく高いカプサイシノイド含量が認められた. Capsaicin, Dihydrocapsaicin, Homocapsaicin の含量構成比は, 親品種が違ってもほぼ同じであった.2. C. annuum の甘味品種と‘No. 3341’とのF1の果実の発育に伴うカプサイシノイド含量の経時変化は, 普通に栽培される辛味品種と同様の傾向が認められた.3. C. annuum の辛味品種と‘No. 3341’とのF1のカプサイシノイド含量は, F1の果実でのカプサイシノイド含量が C. annuum の親品種よりも増加する品種, ほぼ同量の品種及び低下する品種が認められた. F1果実のカプサイシン類似化合物含量の構成比は, C. annuum の辛味親品種の構成比と著しい差異はなかった.4. C. annuum の品種と‘カリフォルニア•ワンダー’との品種間交雑では, F1のカプサイシノイド含量は, 辛味親品種の含量よりも著しく低かった. ‘カリフォルニア•ワンダー’と甘味品種との交雑では, いずれのF1でもカプサイシノイドは認められなかった.
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