水耕トマトの尻腐れ果発生と果実内カルシウム含量との関係(農学部門)
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概要
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水耕トマトの尻腐れ果発生と果実内の化学形態別カルシウム含量との関係を調査した。尻腐れ果の発生を促すため, NaClを添加した培養液あるいはアンモニア態窒素濃度を高めた培養液でトマトを水耕栽培した。尻腐れ症状の出ていない着果数日後の小さな果実を採取し, 赤道面を境に果実基部と果実頂部とに分割した。それぞれについて水分画, NaCl分画, 酢酸分画, 塩酸分画別にカルシウム含量を測定した。その結果, 果実基部では水分画, NaCl分画のカルシウム含量と尻腐れ果発生率との間で高い負の相関関係が認められた。果実頂部では水分画のカルシウム含量と尻腐れ果発生率との間で高い負の相関関係が認められた。同じ段位の花房内で尻腐れ果を, 尻腐れ果よりも成熟段階の若い正常な果実, あるいは尻腐れ果とほぼ同じ大きさの正常な果実とを比較すると, 果実頂部水分画のカルシウム含量が尻腐れ果で少ない場合が認められた。尻腐れ症状を現して後に果実内のカルシウム含量が減少する事が示唆された。
- 京都府立大学の論文
- 1988-11-18
著者
-
並木 隆和
京都府立大学農学部
-
寺林 敏
京都府立大学大学院農学研究科
-
寺林 敏
京都府立大学大学院生命環境科学研究科
-
寺林 敏
京都府立大農学部
-
宮負 要一
京都府立大学農学部蔬菜園芸学研究室
-
高畠 俊郎
京都府立大学農学部蔬菜園芸学研究室
-
並木 隆和
Laboratory Of Olericulture Faculty Of Agriculture Kyoto Prefectural University
-
並木 隆和
京都府大農学部
-
寺林 敏
京都府立大学
-
寺林 敏
京都府立大
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