チーズとバター中のアフラトキシンM1のイムノアフィニティカラムとHPLCを用いた新規な測定方法
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概要
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チーズとバター中のアフラトキシンM1をアセトニトリル-メタノール-水混液を用いて抽出し,イムノアフィニティカラムでクリーンアップした後,HPLC-蛍光検出器で定量する方法を開発した.本法は従来のクロロホルムで抽出し,フロリジルカラムを用いたクリーンアップ方法に比べ,分析時間が短く,HPLCにおける妨害ピークはほとんど認められなかった.本法の定量限界はチーズで0.12 μg/kg,バターで0.l4 μg/kgであり,フロリジル法のそれらと比べ低かった.本法の併行精度および室内精度は13%以下であり,分析法として妥当性が認められた.輸入チーズ60検体,輸入バター30検体についてアフラトキシンM1汚染実態を,本法を用いて行ったところすべての検体において,検出限界以下であった.
著者
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川上 浩
共立女子大学大学院
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小西 良子
国立医薬品食品衛生研究所
-
鎌田 洋一
国立医薬品食品衛生研究所 衛生微生物部
-
小西 典子
国立医薬品食品衛生研究所 衛生微生物部
-
佐久間 久子
国立医薬品食品衛生研究所
-
鎌田 洋一
国立医薬品食品衛生研究所
-
川上 浩
共立女子大学
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