Bromelain,TrypsinおよびBromelainとTrypsinの配合剤の抗炎症作用
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概要
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蛋白分解酵素であるbromelain(BR),trypsin(TR)およびそれらの混合製剤(KT)の抗炎症作用を主にウサギを用い,種々の試験法に従って検討した.Carrageenin足蹠浮腫に対して,KTの経口投与により用量依存的な浮腫抑制作用が認められた.このKTの浮腫抑制作用はBRおよびTRのそれよりも著明であり, 両者の協力的な作用によるものであることを示唆していた.また, 非ステロイド性の抗リウマチ剤であるphenylbutazone(PB),indomethacinおよびacetylsalicylic acidでも浮腫抑制作用が認められた.KTの経口投与により,dextran,histamineおよびegg albuminによって惹起された足蹠浮腫, 抗ウサギ血清および熱刺激によって惹起された皮膚浮腫のいずれにおいても明らかな抑制あるいは抑制傾向が認められた.またhistamineおよびbradykininによる血管透過性亢進の抑制, さらにCMC-pouch法における蛋白滲出量の抑制傾向なども観察された.一方,formalin炉紙法およびcotton pellet法における肉芽腫や持続性炎症であるmustard浮腫に対しては有意な作用は認められず,PBの作用とは異なっていた.以上のことから,KTの浮腫抑制作用は主に血管透過性亢進抑制作用に依存するもので,その抗炎症作用も急性的な滲出性炎症に対するものと考えられた.
- 社団法人 日本薬理学会の論文
著者
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渋谷 靖義
持田製薬株式会社安全性研究所
-
大西 治夫
持田製薬株式会社東京研究所
-
山崎 好雄
持田製薬株式会社研究所
-
伊藤 千尋
持田製薬 富士中研
-
藤村 一
岐阜大学医学部
-
伊藤 千尋
持田製薬株式会社薬理研究所
-
鈴木 和男
持田製薬株式会社薬理研究所
-
山口 和夫
持田製薬株式会社薬理研究所
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小町 裕志
持田製薬株式会社薬理研究所
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渋谷 靖義
持田製薬株式会社薬理研究所
-
大西 治夫
持田製薬株式会社富士中央研究所
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山口 和夫
持田製薬株式会社研究所
-
山口 和夫
持田製薬株式会社富士中央研究所
-
山崎 好雄
持田製薬株式会社薬理研究所
-
鈴木 和男
持田製薬株式会社富士中央研究所
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