ポリエチレングリコール修飾リパーゼを用いた動物性油脂の改質
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概要
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油脂の加水分解を触媒する酵素であるリパーゼに活性化したポリェチレングリコールを作用させると,耐熱性の向上した,有機溶媒に可溶の修飾リパーゼが得られた.牛脂とコーン油の等量混合物に対し,このリパーゼを少量の水とともに加え,60°Cで48時間反応させると,混合油脂の透明融点が低下した.リパーゼ処理前と処理後の混合油脂のHPLCによる分析の結果,組成の変化が確認された.官能検査の結果では,単純に混合しただけの油脂より,リパーゼ処理した油脂の方が口溶けが良く,さっぱりしており,嗜好性が高かった.油脂の酸化され易さについては,リパーゼ処理の影響は見られなかった.
- 社団法人 日本畜産学会の論文
著者
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中村 豊郎
伊藤ハム(株)中央研究所
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中村 豊郎
伊藤ハム株式会社
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佐藤 雅彦
伊藤ハム株式会社中央研究所
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佐藤 雅彦
伊藤ハム・中央研究所
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近藤 雅昭
伊藤ハム株式会社中央研究所
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田中 一枝
伊藤ハム株式会社中央研究所
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青木 カオリ
伊藤ハム株式会社中央研究所
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東久邇 眞彦
伊藤ハム株式会社中央研究所
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SATO Masahiko
Itoham Foods Inc.
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Sato Masahiko
Ito ham Corp.
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佐藤 雅彦
伊藤ハム株式会社 中央研究所
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