豚肉調理加工品ソフトソーセージの開発
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概要
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スチームコンベクションオーブンを使用した加熱による豚肉調理加工法を開発し,製品をソフトソーセージと名づけた.材料配合は,豚肉38.76%,卵白粉,1.94%,バレイショ澱粉7.75%,食塩0.39%,ショウガ汁0.78%,水50.39%とした.水蒸気100%,庫内温度80℃に設定したスチームコンベクションオーブンで30分加熱調理した製品は,水分が80.8%で,脂肪が1.1%と低く,エネルギー106.8kcal/100gと低かった.一般生菌数は10g中300cfu以下,大腸菌群数および大腸菌数は陰性できわめて良好であった.咀嚼性試験,物性試験および官能テストの結果,軟らかいが咀嚼から嚥下に至る過程で適度なまとまりを保ち,和風食味の食肉調理品と判定された.この製品は,脂肪がきわめて低いにもかかわらず,多汁性が高く,滑らかな口ざわりを持つ特徴がある.これらのことから,この新開発の食肉調理法は,高齢者や咀嚼・嚥下困難者を対象とする調理技術として適性が高いと考えられる.
- 2005-11-25
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