二次元電気泳動法によるサラブレッド種の血漿蛋白質の同定マップについて
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概要
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競走馬の血漿蛋白質二次元電気泳動像から, 多型座位を検索し, かつ生理学的および臨床化学的情報を得るため, まず血漿蛋白質の同定およびその分布図の作成を試みた結果, 以下の如く成積が得られた.<BR>1. 二次元電気泳動法によりサラブレッド種の血漿蛋白質成分は少なくとも90個のスポットに分離できた.<BR>2. ブロッティング法および生化学的反応により同定できた血漿蛋白質成分は次の30種類であった. PA, α<SUB>1</SUB>, Gc, Pi-1 (α<SUB>1</SUB>AT, α<SUB>1</SUB>X), Ali-Es, α<SUB>2</SUB>HS, α<SUB>1</SUB>B (PaまたはXk), α<SUB>1</SUB>T, FII, Tf, HDL, Cp, Pi-II (α<SUB>1</SUB>AT, α<SUB>1</SUB>X), Hp, Hp-1/2Hb, Hp-Hb, Hpx, Pmg, Bb, C<SUB>4</SUB>, C<SUB>5</SUB>, IgG (T), IgG, IgA, IgM, Cho-Es, α<SUB>2</SUB>M, およびLDL.<BR>3. 同定された成分のうち個体間に差異が認められたのはPH, FII, Hpx, TfおよびFgで, この中で, TfおよびPi-1には遺伝的変異があることが確認された.<BR>また, 同一Tf型内にheterogeneityの存在が認められた.
著者
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奥山 典生
東京都立大学
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真鍋 敬
東京都立大学理学部
-
側原 仁
競走馬理化学研究所
-
茂木 一重
競走馬理化学研究所
-
横濱 道成
競走馬理化学研究所
-
真鍋 敬
東京都立大学理学部化学科
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奥山 典生
東京都立大学理学部化学科
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