二次元電気泳動法による軽種馬のα<SUB>1</SUB>-Protease inhibitor (Pi) 型の分類について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
平板等電点電気泳動法 (IEF) による馬α1-Protease inhibitor (Pi) 型は標識遺伝子としての有効性が高いが, その型内のheterogeneityが高く, かつPi域にEs型成分が同時に検出されるため, Pi型の判定は複雑である. このPi型判定上における問題点を補い, Pi型を的確に判断できる新らしい検出法を確立するため, microscale multisample two-dimensional electro phoresis (2-D法) による軽種馬のPi型パターンを分類した結果, 次の如く成績が得られた.<BR>1.2-D法によるPi型の検出法が確立でき, この方法によりPi型成分とEs型成分が完全に分離できた.<BR>2.2-D法により, 平板IEF法による各Pi型 (F, G, 1, L, L2, M, N, S1, S2, UおよびZ) に対応した特徴あるPi型スポットパターンが認められた.<BR>3.酵素結合染色法により, Pi型内にfunctional heterogeneityが認められ, この特性がPi型判定に役立った.
- 社団法人 日本畜産学会の論文
著者
関連論文
- 尿素加ポリアクリルアミドゲル等電点電気泳動法による軽種馬のPiフェノタイピング
- 日本在来馬種のHemoglobin型について
- 馬赤血球の遊離アミノ酸型の遺伝様式
- 馬赤血球中の遊離アミノ酸濃度の変異について
- 二次元電気泳動法による馬乳蛋白質の同定分布図および泌乳期間における経時的変化
- 馬赤血球のARGase型および遊離アミノ酸型のBAシステムとアルギニンおよびオルニチンの濃度との関係
- 馬赤血球のアルギナーゼ活性値の変異
- 二次元電気泳動法によるサラブレッド種の血漿蛋白質の同定マップについて
- 等電点電気泳動法により検出された新しい馬Tf型
- 等電点電気泳動法による馬hemoglobinの多型
- 御崎馬における子馬のハーレム群からの独立
- 御崎馬の馬群内の種雄馬と子馬の父子関係
- 日本•韓国在来馬の免疫学的特性に関する研究
- Silent gene検出による馬transferrin systemの親子判定における有効性について
- 馬の血清transferrin蛋白量と血清鉄値との関係
- 軽種馬におけるトランスフェリン量の加齢変動 : 鉄代謝および免疫グロブリン量との関連性について
- 二次元電気泳動法による軽種馬のα1-Protease inhibitor (Pi) 型の分類について
- 等電点電気泳動法による軽種馬のPi system
- 馬のtransferrin型およびesterase型の分類
- 二次元電気泳動法による馬Transferrinのfunctional heterogeneity
- 馬赤血球の凍結保存に関する研究:凍害防止剤の検索並びに長期凍結保存
- 馬血清トランスフェワン蛋白量の変動 : 季節的,個体内,トランスフェリン型間および品種における変動について
- 馬における血清トランスフェリン蛋白量の年齢的変動
- 馬のTf蛋白量の一般集団における正常値の分布並びにTfのホモ型とsilent geneの関与するヘテロ型の蛋白量の差異について
- 馬のtransferrin systemにおけるsilent geneの存在について
- 馬トランスフェリン蛋白の分離精製および抗トランスフェリン抗体の作製
- 馬血液型のPf6およびU6因子の遺伝様式とそのシステムの推定
- 馬の個体識別および親子判定における血液型の有効性