二次元電気泳動法による馬Transferrinのfunctional heterogeneity
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概要
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二次元電気泳動法 (2-D法) による馬transferrin (Tf) 蛋白のheterogeneityを検出した結果, 易動度の遅いグループに属するTfOおよびR型のheterogeneityはTf型を構成する主バンド (T) および副バンド (T) 成分が分離でき, それぞれ等電点 (pI) の異なる4個計8個のスポットとして検出された.一方, 易動度の早いグループのTfD, FおよびH型はTおよびTの易動度が互いに近似し, 両成分が重複しているためいずれも4個のスポットとして検出された.また, 同一Tf型内のheterogeneityには, スポット数およびその濃度に変化が認められ, 1%ammoniumfermus sulfate液での処理によりTf型のTおよびT成分の4個のスポットがそれぞれ1個に変化した.このことから, 2-D法により検出されるTf型内のheterogeneityは鉄イオン等との結合に関与したfunctional heterogeneityであると考えられた.
- 社団法人 日本畜産学会の論文
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