日本在来馬種のHemoglobin型について
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概要
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デン粉ゲル電気泳動法,6M尿素加デン粉ゲル電気泳動法および等電点電気泳動法(IEF)を用い,検出された各Hb型間の関係を分析するとともに,日本在来馬種におけるHb型の遺伝子ならびにhaplotypeの頻度を調査した結果,次のごとき成績が得られた.1) BRAEND and STORMONTの分類法によるHbAおよびHbA遺伝子はそれぞれHb-α1(dup.)およびHb-α0(dup.)遺伝子と一致した.また,Hba(またはHb-α0)遺伝子をもつ個体には特異的にIEF法によるhaplotype Aが認められた.2) Hba(またはHb-α0)遺伝子およびhaplotype Aは日本在来馬種のうち,北海道和種馬,木曽馬,トカラ馬および与那国馬に認められ,トカラ馬における頻度が最も高く0.533であった.3) IEF法によって検出されるHbのhaplotypeでは,野間馬はBI/BI型のみであった.トカラ馬にはhaplotype BIは認められず,BIIとAでそれぞれ46.7%および53.3%であった.また,御崎馬にはhaplotype Aは認められず,BIとBIIがそれぞれ43.8%および56.3%であった.
- 社団法人 日本畜産学会の論文
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