ウシ免疫グロブリンGのStaphylococcus aureusに対する結合能の比較
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概要
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乳房炎原因菌の一つであるブドウ球菌に対して凝集能をもつ免疫グロブリンが,乳房炎だけでなく,初乳,常乳および血清中に広く存在している.この菌体凝集反応が抗原抗体反応なのかどうかを知るために,まずIgG1, IgG2とProtein Aとの沈降反応および菌体への結合量を測定した.寒天ゲルを用いた各種沈降反応の結果から,ウシIgG1•IgG2はProtein Aと不溶性複合体を形成する事は否定された.菌体への結合量の測定では,Staphylococcus aureusに対しIgG1<IgG2<IgMの順で結合量が大であった.又この順序は各免疫グロブリンの得られた試料によらず,乳房炎乳でも初乳でも同じであった.
- 社団法人 日本畜産学会の論文
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