乳房炎乳中の免疫グロブリン,ラクトフェリン,血清アルブミン濃度について
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概要
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多数の脱脂乳について,免疫グロブリン(IgG),ラクトフェリンおよび血清アルブミン濃度をMANCINI法にて定量した。IgG濃度は,PL-テスト陰性乳で50.6±10.9mg/100mlであったが,陽性乳では2〜4倍に増加した。ラクトフェリン濃度はPL-テスト陰性乳で16.5±5.6mg/100ml,擬陽性で19.0±6.8mg/100ml,さらに陽性乳で105.9±54.4mg/100mlであった。特にPL-テストスコア(+)の場合,(-)(±)と較べて急激な濃度の増大がみられ,(+)以上では,ほぼ一定値を示した。血清アルブミン濃度はPL-テスト陰性,擬陽性乳で22.7±6.9mg/100ml,陽性になると約2倍に増加した。3種類のホエータンパク質濃度とPL-テストスコアとの関係がそれぞれ異なるのは,乳腺中の各々の担う生理的役割りの違いと関連していると推察された。
- 帯広畜産大学の論文
- 1978-10-31
著者
-
島崎 敬一
帯広畜産大学 家畜生産科学科 酪農化学研究室
-
祐川 金次郎
帯広畜産大学家畜生産科学科酪農化学教室
-
武田 牧
帯広畜産大学酪農学科畜産物利用学教室
-
竹村 恵子
帯広畜産大学酪農学科畜産物利用学教室
-
南谷 睦
帯広畜産大学酪農学科畜産物利用学教室
-
竹村 恵子
帯広畜産大学酪農学科畜産物利用学教室:(現)家畜生産科学科 酪農化学教室
-
島崎 敬一
帯広畜産大
-
武田 牧
帯広畜産大学酪農学科畜産物利用学教室:(現)家畜生産科学科 酪農化学教室
-
南谷 睦
帯広畜産大学酪農学科畜産物利用学教室:(現)家畜生産科学科 酪農化学教室
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