ウシ免疫グロブリンGサブクラスの加熱に対する挙動の比較
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概要
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ウシIgGの二つのサブクラスIgG1とIgG2について,加熱による会合体の形成を比較し,それらの熱安定性に関与する因子を考察した.IgG各溶液のpHおよびイオン強度を変えた条件下で65°,30分間の加熱により生じる濁りの程度を550nmの吸光度で測定した.その結果,IgG1とIgG2溶液では濁度の生成の傾向にはっきりとした違いが認められた.特にpHによる効果が大きく,加熱により生じる凝集にlgG1とlgG2の両者の荷電の状態の差異が大きく影響している事が推定された.この事は無水コハク酸によるアミノ基のサクシニル化を行なったIgG2を用いた加熱による濁度の測定でさらに確められた.
- 社団法人 日本畜産学会の論文
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