牛初乳の免疫グロブリンに関する研究(第1報)
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概要
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初乳免疫グロブリンの新生仔牛への移行ならびにその理化学的性質を検討した。1)出生直後の仔牛血清にはγ-グロブリン画分はほとんど認められず,初乳摂取後に出現した。2)初乳の可溶性免疫グロブリン区分のセファデックスG-200によるゲルろ過では,3フラクションに分かれ,そのうちフラクション3は7SIgGの単一成分であることを確認した。3)プソイドグロブリン,オイグロブリンおよびフラクション3に対するトリプシン,ペプシンおよびレンネットによる仔牛生体内条件での消化では,いずれの場合もカゼインより分解度が低く,とくにフラクション3は酵素作用をうけにくかった。4)63℃,30分加熱および30〜60分間の消化をうけた各分画は,トリプシン消化後加熱した試料以外は免疫活性を示した。
- 1975-10-10
著者
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