渓流域管理体制構築事業
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概要
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栃木県西部の水系内および近隣水系間におけるイワナの遺伝的集団構造を明らかにするため、既放流水域を含む3河川、11支流の集団について解析を行った。栃木県西部を流れる大芦川上流部、旗川上流部、渡良瀬川上流部(いずれも利根川水系)の3河川を解析の対象とした。大芦川上流部においては、Hap22が在来集団の遺伝子型と考えられ、Hap22で単型的な河川は、在来遺伝子集団が残存している水域として扱うことができると考えられた。渡良瀬川上流部では、調査水域全体からHap-35が出現し、渡良瀬G沢の堰堤上流側で単型的であったため、Hap30がこの水域における在来のハプロタイプである可能性が高いと考えられた。調査支流の少なさから、HおよびI沢の多型的な集団の判定はできなかった。旗川上流部でも、上流部の集団が在来であるか不明であった。
- [栃木県水産試験場]の論文
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