ニッコウイワナ養殖技術実用化試験
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概要
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本県在来のニッコウイワナの種苗生産では、採卵から稚魚期に至るまでの生産性の低さが大きな課題となっている。課題は主に三つあり、一点目として採卵に使用した親魚が水カビ病により多く死亡するため、翌シーズン用に新たに多くの親魚を養成しなければならないこと、二点目として受精からふ化までの卵管理期間中に、卵に水カビ病が発生して歩留まりが低くなること、そして三点目としてふ化から2gサイズまでの生残率が低いことが挙げられる。そこで、実際の種苗生産現場に空気採卵法を導入し採卵後親魚の水カビ病の発生状況を調査するとともに、前年度、場内での試験成績が良かった円筒式ふ化槽を事業現場に持ち込み、発眼率、ふ化率を調査した。また、複数の民間事業池へ発眼卵で分配された種苗について、その後の生残・成長状況を追跡し、減耗や飼育成績不良の原因を探った。
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