実験池においてキャッチアンドリリースされたイワナ,ヤマメの生残と成長
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概要
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近年欧米型の資源管理手法のひとつであるキャッチアンドリリースcatch and releaseがイワナ,ヤマメ・アマゴ等の在来のサケ科魚類を対象に日本各地で導入されつつある。我々は,イワナとヤマメについて,釣獲方法や鈎がかりの部位,釣獲後の鈎の処理方法等の違いが放流後の生残や成長に与える影響について,小規模なコンクリート製の池を使用して実験的に検討した。イワナ,ヤマメのいずれの体サイズ群においても,口腔にかかった鈎を除去して放流した場合の死亡率は15。0%以下であり,口腔にかかった鈎については,除去して放流しても魚の生残にはそれほど影響しないといえる。食道に鈎がかりした個体については,鈎を無理に除去せずに,釣り糸を切って放流したほうが生残率は高いといえる。
- [栃木県水産試験場]の論文
- 2005-03-00
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